オタク姉妹の東京旅行記〜Forever Plaid〜
緊急事態宣言が明けて、久しぶりの東京。
久しぶりの舞台。
2020年に涙を堪えて返金手続きをした、リベンジ公演。
久々に乗る朝イチの飛行機で、私は東京に向かった。
機内で聴ける音楽はまだ無かったけど、空港のハンドドライヤーは復活していた。
去年10月以来の羽田空港は、当時よりなんとなく空気も柔らかく、活気がある気がする。
とはいえみんな当然マスク。
(余談だが、私は旅行の際、必ずKF94のちょっと良いマスクを使っている。)
(なのでこのマスクの匂いで、旅行に来たな〜と感じるようになった。)
(刷り込みすごい。余談おわり。)
地下鉄の入り口で妹と合流。
我が妹、今日も世界一可愛い。※個人の感想です
前回SUICAを忘れてめんどくさいことになった妹、なんとモバイルSUICAを搭載していた。
妹すげえ。先進的。
サクッとホテルに荷物を置いて、目指すは朝食の目星をつけていたお店。
東京駅からほど近い、「ブラッスリーVIRON 丸の内店」
実はここ、以前フォロイーさんがお勧めしてたお店。
TOP HATの頃だから、2018年とかかな?
「バゲットを食べるなら絶対ここ」と言ってるのを見て、ずっと行ってみたかったんです。
雨の中、身を寄せ合って傘に入り、お店へ向かう。
(傘を忘れてきた妹のせいだが、結果的に傘はここしか使わなかった。)
朝食希望であることを伝えると、もう終わってしまったと…
えーん!!!まだ10時過ぎだよ!!!
終わってしまったものは仕方ない。
イートイン希望であることを伝えると、テラス席なら比較的すぐに利用できるとの事。
しかし!!!注文している内に、外は盛大な土砂降りに。
お兄さん「濡れてしまう席ならご案内できますが…」
我ら「…室内でお願いします。大丈夫です。」
うん、舞台終わった後なら、多少濡れたって良かったんだけどね。
ここから室内で待つんだけど、さすが人気店。長い。
まあでも京都からおよそ2ヶ月振りの再会なので、なんだかんだお喋りは尽きない。
最近のトニセンのことや、家族の近況など。
ついでに私制作の、いのちゃんまんの衣装を渡す。
舞台に合わせて作った、ポスターのプラッズと同じ柄のベストとズボン。
2人でお揃いちゃんまん。我ながら良い出来だと思う。
そうこうしている内に、時刻は11時を回る。
やばい。思ったより待つぞ。
京都の二の舞で、食べられないまま観劇…なんてことは避けたい。
絶対に避けたい。
急遽テイクアウトに変更してもらい、別のどこかでご飯を食べることにする。
柔軟に対応してくれたスタッフさんには、感謝しかない。
本当にありがとう。
都会には地下街という、雨の日は非常に便利なものがある。
そこを通って劇場方面を目指しつつ、何か食べられる店を探す。
『安くて早くて旨いもの!!そしてパンじゃないもの。』
そう呟きながら歩く姉妹。ちょっと怪しい。
あれだね、都会のお店って、カフェが異常に多いね?
地元にもあるチェーン店は、できれば避けたい。
美味しいパンを紙袋に持っている状態なので、サンドイッチ系も避けたい。
私「本っっっっっっっ当に何も無かったら、片隅でパンを齧れば良いけど、それは絶対やりたくない。」
妹「わかる。減るもんじゃないとか言うけど、何かが減るよね。」
私「徳だ。人としての徳と品が減る。」
とかいう会話をしつつ、飲食店を吟味しながら歩いていく。
2人の脳裏に揃ってあるのは、京都の悲しみ。
「お腹がすいたよ!!!でも南座見えてきちゃったよ!!!どこも行列だよ!!!」
絶対に避けたい。
だんだんと飲食街にも終わりが見え始め、結局食べたのは立ち食い蕎麦。
なんとワンコイン!量も控えめ!!
とりあえずお腹を落ち着かせることは出来るし、ちょっとなら後から別のものを食べても良い。
こういうのでサクッと済ませるのも、都会の醍醐味だよね〜なんて言いながら。
私はかき揚げの乗ったやつ。妹は鴨のやつ。
それなりにちゃんと美味しい。
濃口醤油の色と関東の出汁の味、馴染みが薄くて面白い。
でも隣でカレー食べてたおじさんに釣られて、めっちゃカレー食べたくなった。
定期的に道を間違えつつ、よみうり大手町ホールへ。
「大手町」の道路標識を目にするたび、Crazy RaysのMVに出てきたやつじゃないかと盛り上がる。
お手軽な姉妹である。
会場時間より少し早く、ホールに到着。
前の花壇が色とりどりで綺麗。
ふと見ると、会場外のベンチで、何か食べてる人がいる。
もしやここ、飲食OKなのでは!!!!
2人で座って、さっき買ったパンの中から1個ずつ食べる。
私はバゲットサンド、妹はクロワッサン。美味しい。
大丈夫だから。飲食OKのベンチでパンを食べることで、徳は減らないから。
美味しいものは美味しい内に、がモットーだから!!
そうこうしている内に入場時間。
コボちゃんのイラストが並ぶ中ホールに向かう。
入り口で手指消毒&検温の流れも、だいぶ板に付いてきた。
席は前から9列目。
前回の奇跡の2列目からすこし遠くなったけど、全体が見えやすい良いお席。
すぐに物販でパンフレットを購入。
お向かいにスパーキー(松岡充さん)のグッズブースがあり、青い服装の女の子達が続々と吸い寄せられていく。
なるほど、松岡さんは青なのかな?
長野博のファン(紫)と、松岡さんのファン(青)でロビーは面白い色合いに。
よみうり大手町ホールは初めてだったので、案内板を見てからホール内へ。
妹と2人でびっくり。
「いや近くね?!?!?!」
いや、9列目って確かに近いんですよ。
前の方なんですよ。
それにしたって近い。
会場が思ったよりコンパクト。
舞台上の布のシワまではっきり見える。きゃー。
そんなこんなで見てきました。噂のフォエプラ。
「ジンクスちゃんがやべえ」と風の噂には聞いていました。
本っっっっっっっ当にやばかったな!!!
すっごい楽しかったし良かったんだけど、この楽しさをどう表現して良いのか分からない。
あまりにも世界に入り込んでいたら、いつの間にか終わっていた。
割と舞台の流れとかセリフとか普段は覚えてる方なんだけど、全部飛んでった。
ジェットコースターみたいだった。
なので覚えてるとこ書いときますね。
まず、スパーキー役の松岡充さん。
とにかく目力がすごい。
恥ずかしながら、今回の舞台を知るまで存じ上げない方だったんです。
パンフ読んだけど、ロックスターな方なんですね。
歌声も声量も素晴らしいけど、なんと言っても自分の魅せ方をよく存じてらっしゃる。
目がキラキラしてる。すごい目が合う。
絶対私のこと見た(幻想)
とにかく動きの全てが美しくて、キマってて、かっこいい。
それでいて、常にどこかコミカル。
日曜日のパパ(パパはマンボがお好き)のくだりで、ジンクスちゃんと2人きゅきゅっと座ってるとこがすごく可愛くて好きです。
セリフの掛け合いも見事。
「僕の母が」
「僕の義理の母が!」
「僕の義理の父が」
「僕の本当の父さんが!」
のくだりのとこ。
2人が義理の兄弟なの、初めて知ってびっくりしたよ!!
終始割とはっちゃけてるように見えて、せっせとジンクスちゃんのお世話してるのも可愛かった。
ジンクスちゃんも終始めちゃめちゃ可愛かった。
皆さんが狂うのが分かる。
博の歌声、そもそも甘いのに、ジンクスちゃんのキャラクターと相まってさらに甘い。
メープルシロップみたいな歌声。
ジンクスちゃんよ永遠なれ。
末っ子の安心感なのかキャラクターなのか、はたまた歌重視の舞台だからか分かんないけど、動きがとにかく可愛い。可愛い。
長野さんのスタイリッシュで力強いダンスに惚れたんだけど、もうこの舞台では可愛さの権化。
終始動きがどことなくコミカル。
ああ、上手く言葉に出来ない。
語彙力をください。
川平慈英さんと鈴木壮麻さんは初めましてだったけど、声量がすごいし迫力はあるしとても素敵だった。
鈴木壮麻さんの素晴らしい低音にキュンキュンしっぱなし。
そして川平さん。CMでしか見たことなくて、愉快なおっちゃんだと思っててごめん。
あれ以来、楽天カードマンとヘパリーゼを見るとやたらトキメキが止まらない。
ああ、お歌のターン、歌詞を聞き取るのに必死でじっくり覚えられなかったこと、残念でならない。
お願いです。日本版キャストのサントラを出してください。
歌詞カード付きで。
1万円までなら出します(強欲)
それより何より衣装フェチの私が、声を大にして言いたいことがある。
最後に出てきたプラッズ(チェック)柄のジャケット!!!
クオリティ高すぎやしませんか。
お歌も演奏も何もかも素晴らしかったんだけど、最後の衣装に心ぜんぶ持っていかれちゃった。
ポスターで見た時から、素敵だな〜とは思っていた。
でも実物見たら、そんなの比じゃなかった!!
まず、4着同じデザインなのに、全員に完璧にフィットしている。
服もスタイルも、着ることでグッと素敵に見える。
そして極め付けは柄合わせの美しさ。
左右の袖、2枚の前身頃、そして後ろ見頃。
これらがどの角度でも、チェックの線が完璧に真っ直ぐ揃う。
どれだけ難しいことか!!!!
特に袖の線を真っ直ぐ揃えるには、どれだけ大変か。
想像しただけで気が遠くなる。
お金を貯めて作りました!!!
とか言ってたけど、貧乏人がお金を貯めて作るレベルのジャケットじゃないよこれ。
相当頑張ってお金貯めたなプラッズ達。
4人のジャケットの美しさに夢中になってたら、舞台は終わっていた。
いや内容もちゃんと見たけど。
ジャケットが全部持ってったわ。
その衣装間近で見たい。ゼロ距離で見たい。
展示会とかやりませんか(強欲その2)
舞台が終わり開口一番「ジャケット凄かったね!!」と妹に伝えたところ、は?みたいな目で見られました。しょぼん。
舞台を終え、ぽんやりした状態で東京駅に向かう。
お腹空いてたら、たいめいけん行ってみようか?
なんてことを上演前には言っていたが、とてもそんな気分じゃない。
胸がいっぱいで、がっつりご飯なんて入らない。
私「よし、おやつだ妹よ。果実園に行こう。」
妹「おう。さっぱりしたもんが食べたい。」
東京駅でよく行くお店の一つ、果実園。
美味しいフルーツパフェやパンケーキなんかが食べられる、フルーツのお店。
この春リニューアルしたらしく、しっかり並んでいた。
ここでもお喋りが止まらぬ姉妹。
こういう時、仲の良い姉妹で良かったな…と実感する。
店内に案内され、私はフルーツパフェ、妹はクレープをチョイス。
豪華なスイカが美味しい。
フルーツもりもりアイスすっきり乾いた体に染み渡る〜
お喋りを楽しむ女性が多い中、「うめぇ…」と呟きながら食べる姉妹。
シュール。
姉妹だと、「一口ちょうだい」が気軽に出来るのも良いよね!!!
もう夕方だし、ホテルに帰ろうか。
ということになり、さくっとお土産を買ってホテル最寄駅へ。
でも晩御飯は必要だよね!!!
という訳でお馴染みサイゼリヤへ。
え?チェーン店?て、思うじゃん?
徳島には無いんです。サイゼリヤ。
旅行に行った時だけのお楽しみなんです。
エスカルゴ、美味しいよね。
珍しくお酒なんか飲んじゃって、ホテルへGO。
とりあえずお風呂に入って、IPPONを見ながらパンTime。
そうです。午前中にテイクアウトしたやつです。
カヌレ美味しい。クロワッサンも美味しい。
バゲットは…だめだ。リベイクした方が絶対美味しい。
ふと見ると隣でウトウトし始めた妹の尻を叩き、歯磨きをする。
歯磨きだ!!何を置いても歯磨きだ!!!!
IPPONも見終わり私はラジオを聴き終わり(Snow Manのラジオ。地元では放送が無い。)
ふと見るとすやすや寝息を立てる妹。
掛け布団の上で寝るな!!
節約のため、ダブルベッドなんだから!!
姉に布団を掛けさせておくれ!!!
日付が変わる頃、仲良く眠りにつきました。
当然のように先に起きる私。おはよう。
隣ですやすや眠る妹。かわいい。
一応決めた時間にはなったけど、お疲れのようだから寝かせてあげよう。
スマホぽちぽちしていたら、予定より1時間ばかし遅れて起きた妹。
おはよう。
朝ごはんはイタリアンが中心のビュッフェ。
焼きたてオムレツ、美味しい。
カプレーゼ、美味しい。
オニオングラタンスープ、美味しい。
蜂蜜はなんと巣蜜。豪華。
パンやお米もあったけど、それを差し置いておかずが美味しい。
特にラザニア。
あ、ラザニアは主食か。
たんまり朝ごはんを食べ、ホテルを後にする。
最終日はなぜかアクアパーク品川率の高い我ら姉妹だが、今回はしながわ水族館へGO。
以前「しながわ水族館の最寄駅、品川駅じゃないトラップ」に見事引っかかった私。
空港までの途中駅にあるのが良いよね!!
電車の中は、おそらく水族館へ行く仲間(子供連れ)がいっぱいで可愛い。
水族館のすぐ横に、マンションがあることにびびる私。
海風でベランダとか錆びそうだね…と冷静な妹。
併設された公園で、小さい子が走り回ってる。
アクアパーク品川はデートのカップルも目立つが、こちらはほぼ9割が家族連れといったところ。
良いねえこのローカル感!!
こういうの大好きだ!!!
展示内容もこじんまりとして良い感じ。
外国風のオシャンな魚より、食卓で出てきそうな魚が目立つ。
私「見て、鯛。美味しそう。」
妹「イサキって、おじいちゃんがよく釣ってたやつだよね」
私「あ、ほらほらイシダイ。」
私&妹「「どうぶつの森で、5000ベルで売れるやつ」」
同じ思い出を共有する存在は強い。
イルカショーも見た。
アクアパークのイルカちゃんたちは、いかにもシティガール的なオシャレ感が漂っていた。
対してしながわ水族館のイルカちゃんは、なんだかのほほんとしていて可愛い。
ステージに上がってゴロンゴロンしてみたり、アシカショーの横でプールから顔を出したり。
ショーまでの時間、イルカはずっと目の前の水槽を泳いでるのも良い。
2頭のイルカ達が、しきりに繰り返す動きがあった。
しっぽ方向を上に水面から出し、胸ビレの辺りまで出したらまた沈む。
このポーズが、犬神家のスケキヨにそっくりなのだ。
「あ、スケキヨ。」
「連続スケキヨ」
「交互にスケキヨ」
「Wスケキヨ」
「イルカって、頭に血が上ったりしないのかな」
「あ、お茶ちょうだい」
「ウィッス」
そんな感じでイルカショーを待った。
文字にするとシュール。
ショーが始まり華麗に技を繰り出すイルカさん。
と、トレーナーさん。
おお、やはり迫力満点。
客席が近いので、その分楽しい。
なぜか呪術廻戦の曲に合わせてジャンプを決めるイルカさん。
このローカル感、好き。
最後にお姉さんの「それでは皆さんにバイバイ〜」の言葉に合わせて披露されたのは
なんとスケキヨだった。
そうやね、尻尾パタパタしてるもんね。
ずっとおててフリフリしてくれてたんやね。
ごめんな散々スケキヨとか言って。
でもあれはスケキヨだわ。
残りの展示も楽しく眺めて、17(セブンティーン)のアイス食べて、水族館を後にする。
イルカもペンギンも鯛もエイも可愛かったけど、個人的ヒットはウーパールーパー。
というより
私「ねえ妹、ウーパールーパー…」
という言葉を最後まで聞くか聞かないかで、ス…と博のアクスタを出した妹。
うん、やっぱりそれだよね。
あと、思ってたより若干小さかったダイオウグソクムシを見て、
「博はグソクを食べたのか」という会話で盛り上がったこと。
どっかに、グソクラーメン食べれるとこがあるらしいですね。
気になる。
羽田へ行く道すがら、ふと
「やっぱりこれが正しい我らの旅行だよね!?!?」
「それな。なんで京都旅あんなに余裕無かったんだ!?!?」
「ちょっと余裕持って移動して、のんびり待つのが我らだよね!?!?」
という話になった。
よかった。姉妹共にこの認識で一致してて。
本当になんで前回の京都旅、あんなにタイトだったんだろう。
人混みの京都を舐めてかかったせいかな。うむむ。
余裕を持って羽田に到着。
北ウィングの大勝軒でつけ麺を食べて、保安検査場に入る。
大勝軒、あの感じでスッキリ醤油系なのずるい。
豚骨かと思ってたわ。ごめん。
普通に美味しかった。
東京に来た時のお楽しみなんだけど、意外と空港には無いんだよな…
今回は結局シウマイ弁当には出会えぬまま、妹と別れ飛行機で徳島へと帰ったのでした。
そんなこんなで一泊二日の東京旅。
あーーーーー楽しかった!!
コロナ禍の旅行もだいぶ慣れて、段取りが掴めてきた。
ホテルでのんびりするのも良いもんだ。
とはいえ行きたいお店が溜まっている。
「朝食」枠がホテル飯一択になってしまったのは痛い。
旅行から帰ったら2日くらい断食でも良いから、その分の胃の容量が今欲しいよね!!!
という会話を何度妹としたことか。
あと、コロナ禍を経て、胃の容量は確実に減った。
これしきでお腹いっぱいになってしまう…
私のポテンシャルはこんなもんじゃない!!
と切なくなる。
単なる加齢のせい説は耳を塞ぐ。
ヴィロンのイートイン!!
浪花家総本家のたい焼き!!
喫茶マウンテンのサンドイッチ!!
そしてたくさんの美味しそうなものたち!!
次に行ったら絶対食べるぞ!!!!!
あとは、ぶいろくの木も眺めに行こう。
江戸川区だから、ついでに3丁目に行こう。
(江戸川区3丁目は、ルドルフとイッパイアッテナの舞台です。怪しいストーカーじゃ無いです。)
今回の夜、行くはずだった剛くん出演の舞台「みんな我が子」の、残りの幕が無事に開くことを願って。