ゆるいオタクの頭の中

主にTwitterで生きてます。 @yuzuru_1101

推しが新たな人生を歩む話

3月12日16時
大好きな大好きなV6が、2021年11月1日をもって解散することが発表された。


その日私は、眩暈がひどくて会社を休んでいた。
昼ごはんを食べて、体調が悪化したので昼寝をして、15時50分頃起きたらV6のファンクラブからメールが届いていた。

「16時にV6から大切なお知らせがあります」


もう心臓バクバク胃痛キリキリ。
心ここにあらずでSNS徘徊しながら16時を待った。
そして知らされた事実。

「V6は11月1日を持って解散します」


約15分のファンクラブ動画で、決して不仲ではないこと。
前を向いて、これからの未来のための決断だということ。
何度も6人で話し合ったこと。

これらがV6の口から語られた。



ショックだった。苦しかった。
でも、どこか冷静に受け止めている自分だった。

2017年からファンになって、彼らを見てきて思っていたのは、「過去を見ないグループだな」ということ。
過去の栄光を、輝きを、いとも簡単に脱ぎ捨てて、今の自分にふさわしい輝きを手にする。

例えばSupernova(通称スパノバ)という楽曲がある。
こちらは2011年のライブで初めて披露された超人気曲で、コンサートのセトリにも毎回入っていた。
しかし2017年のコンサートではセトリ落ちした。
ドキュメンタリーで、この曲について語られていたのは「スパノバに頼るのはやめよう。スパノバに代わる曲を作ろう」ということだった。
つまり、絶対に盛り上がる超人気曲を、あえて外したということ。


こうやって、常に新しい自分に昇華させていくのがV6なのだ。
だから、新しい道に進むための、最良の選択が、解散という道だったのだろう。
自分の引き際を自分達で決めて、そのまま突き進んでいくのだろう。

私の好きになったV6は、そういうグループだ。


私の幸運は、たまたま会社を休んでいたこと。
誰にも汚されない、誰の手も入らない、彼らの生の声で決断を聞けたこと。
時折井ノ原快彦の冗談を挟みながら、はっきりと報告をする彼らを見られたこと。



今も手足は冷たいし、信じたくはない。
コロナが明けたら、またみんなで集まるんだと思ってた。
30周年をお祝いして、ライブを見て、ファン同士で集まって居酒屋に行くんだと思ってた。
個人の仕事でも必ず名前の横にクレジットされる「V6」の文字を見るんだと思ってた。



でも、V6が決めたことだから。
彼らの決めた道だから。
私はこれからも、V6の、6人のファンで居続けたいと思う。




私がV6のファンでいる唯一の不安は、「彼らは私より先に死ぬ」ということだった。
私はV6より遥かに年下で、順当にいけば確実にそうなること。
誰かひとりが亡くなった時、残された5人のV6はどうなるんだろうという不安。


なんだろう、上手くまとまらないけれど、V6はずっとV6で、それが形を変えて続いていくだけ、不変なものは無いんだよ、そういう感覚を渡された気分。


信じたくないけど、認めなくないけど、府に落ちる。
しっくりくる。そんな感覚。



私はV6が大好きで、V6を通して知り合った人たちのことも大好きで、きっと一生好きだと思う。
彼らが公の場で「V6」を名乗ることが無くなっても、きっと一生好きだと思う。
私がお婆ちゃんになったら、未来の後輩たちに教えたい。
こんな素敵なグループがあったんだよと。



V6、今までありがとう。
ファンでいさせてくれて、ありがとう。
2021年11月1日まで、ファンも全力でV6と共にいます。
願わくばその後も、V6のファンを名乗らせてください。



V6の6人が見せてくれる、2021年11月2日からの未来も、とても楽しみにしています。ありがとう。