ゆるいオタクの頭の中

主にTwitterで生きてます。 @yuzuru_1101

解散発表から1年経ったV6のオタクの話

 

去年の今日、推しがファンに向けて解散の予定を発表した。

8ヶ月間たくさんの愛をファンに注いで、V6は11月1日に解散した。

 

 

 

 

悲しみに暮れた3月12日。

私はそこから1週間寝込んだ。いやマジで。

大きな悲しみ、当然あると思っていた未来が大きく形を変えた。

分からないことがいっぱいあった。

新型コロナが猛威を振るっていたご時世。

最後のツアーがあるのかすら分からなかった。

もうV6の新曲は聴けないかもしれないと本気で思った。

 

6月に新しいシングルが発売された。

最後のシングルと銘打って出された「僕らはまだ」は、たくさんの音楽番組で取り上げられた。

最後の音楽番組と煽るものもあった。

まだ、時間はいっぱいあるのに。

まだまだ、見たい姿がいっぱいあるのに。

最後でいいの?ほんとに?

悔しかった。

 

 

事態が大きく動いたのは夏。

全曲新作のアルバム「STEP」の情報が告知され、そこからはまさに怒涛。

『アルバムにはメンバープロデュースの曲が入るよ!』

みんなのうたで流れるよ!』

『あっYouTubeに色々上げとくね!』

『最後のツアーやるよ!』

『グッズは三宅健プロデュースで超おしゃれ!』

『香水やパールのネックレスもあるよ!』

学校へ行こう!が一夜限り生放送で復活!』

TVerで過去の学校へ行こう!傑作選を放送!』

ピノのCM!』

ソフトバンクのCM!』

『5GのアプリでNEWコンテンツ!』

『ポップアップストアやるよ!』

『渋谷の至る所に広告が!』

『もちろんテレビも雑誌もバンバン出るよ!』

 

 

 

文字通り供給のゲリラ豪雨

時間も体力もお金も足りねえ。

試されるV6ファン。

 

文字通り、気力もお金も体力も時間も、何もかも足りない数ヶ月だった。

田舎住まいの私はポップアップストアも行けなかったし、渋谷の広告も見られなかった。

買えてない雑誌もいっぱいある。

取りこぼしてしまった情報も感情もいっぱいある。

でもその中で。

V6の解散を語る上で、絶対に記録に残しておきたいものがある。

 

 

 

そう。『V-Land』である。

10月、唐突に告知されたそれは、ファンを混乱の渦に陥れた。

V6並びに、トニセン、三宅健岡田准一いずれかのファンクラブに籍を置く人だけが行ける、ファンだけの世界。

ファンたちはメンバーカラーもしくは白い球体となって(我々はその姿を魂と呼んだ)ふよふよと漂う。

聞いたことのないオルゴールの優しい音が響く、緑あふれる世界。

文字情報でのやり取りは無く、数種類のスタンプでコミュニケーションを楽しむ。

 

 

知らない人からしたら何それ?と思うだろうが、正式リリース前はそんな感じだったのだ。

さらにライブのMCで、メンバーもV-Landで遊んでいると言われ、ファンに衝撃が走る。

昨日スタンプを送りあったあの子が、今隣でふよふよしてるこの魂が、メンバーかもしれない!!

どうしよう!!!!奇行がバレる!!!!!

 

まあ何もしなくても我々の奇行はしかるべきところにはバレているだろうけど。

 

 

 

そんなこんなでファンもV6も駆け抜けた数ヶ月。

 

yuzuru-1101.hatenablog.com

 

こちらの記事でも触れたが、私はV6が解散することに、ほんのちょっとだけホッとしていた。

解散した後は、26年をゆっくり振り返って楽しむんだろうな。

解散日直前に発売されたベストアルバムは、過去のMVがふんだんに収録された豪華Blu-ray付き。

完全受注生産の、あなたのお名前入り特別盤は11月に発送される。

まるで、さあ、過去を振り返ってくださいと言わんばかりじゃないか。

そう思っていた。

 

 

 

そう、思って「いた」のである。

 

 

 

 

感動と興奮と寂しさが入り混じった11月1日は、自宅で迎えた。

オンライン配信されるライブを食い入るように見て、迎えた22時。

ラストライブを終えたその時間から、V-Landが正式リリースだと聞いていた。

チケットを買った人だけが見られる特別映像がある、とも。

 

ライブの余韻でうすぼんやりしていた私は、22時ちょうどにアプリにログイン。

そのまま特別映像を見た。

てっきり今までの集大成みたいな、エモ懐かしい感じの映像だと思っていたら。

 

 

 

バリバリの新規映像。

え?予算いくらかかってんの?

大迫力のダンス。映像の奥行き。

そして聴いた事のない新曲。

 

 

もう一度言う。

この日はラストライブの日である。

つまり最後のライブを持って、正式にV6は解散したのだ。

「解散の日に、新曲が発表された。」

 

 

 

私は思わず口に出した。

「は?正気かV6。」

 

 

 

 

 

あんなにあるじゃないか、既に。

素敵な歌も、かっこいいMVも、腹を抱えて笑うバラエティも、あるじゃないか。

こんな時に、エモ散らかした芸術作品をぶっ込んできやがった。

エモはエモでも、予想を180°超えてきた。

 

そして正式リリースされたV-Land。

『今までの衣装公開しちゃうよ!』

『コンサート映像や今までの特典映像もあるよ!』

『歴代ジャニショのお写真出しまーす!』

『ほら、岡田の撮った写真だよ。』

『みんなからのメッセージも掲載するね』

『もちろんスタンプでの交流も可能だよ!』

『あっBGMは実は新曲のオルゴール版なんだ!』

 

…これは本当に、既に解散したグループからの供給量ですか?

 

 

私がV6を好きになってからずっと、V6は質の良さで殴ってくるタイプなんだと思っていた。

供給量は少なくても、質が良すぎるが故に満足しちゃうんだと思ってた。

違った。

今までの隠し球(だと私が思っていたもの)が多すぎるだけだった。

 

11月30日23時59分までの予定だったV-Landは、みんなのスタンプによるV6コールに見送られてアプリ版のリリースを終えた。

そして3月末までという期間限定で、V-Land Portalとして存在している。

スタンプでのやり取りは出来なくなってしまったけど、映像と写真類と衣装展示が

残っている。

実にありがたい。

ファンたちは日々その映像を見て、日々のんびりと過ごしている…

 

 

 

訳ではなかった。

 

 

〜解散から3月までの出来事〜

『映画すみっコぐらし公開!(井ノ原)』

燃えよ剣公開!(岡田)』

『新FC早期入会特典発送!』

『トニセンのラジオ継続するよ』

ひかりTVで新番組開始!(坂本長野)』

『アマプラで最後のライブ配信開始!』

『クリスマスに生配信やるよ(なんと500円)(三宅)』

『新年からYouTubeで映画公開するよ(森田)』

『本人も登場する公式Twitterやるよ(森田)』

『マーダーやります(坂本)』

『OZやります(坂本)』

『19年ぶりにドラマ主演します(坂本)』

『フォエプラやります(長野)』

陰陽師やります(三宅)』

『大河出ます(岡田)』

『映画やります(岡田)』

『舞台やります(森田)』

『大型番組の司会やります(井ノ原)』

オイシックスのCMやります(トニセン)』

『今年も特捜9が帰ってきたよ!(井ノ原)』

 

 

 

なんか解散発表前より俄然忙しくない!?!?!?

 

 

 

 

V6のファンて…こんなに忙しかったっけ?

のんびりと過去に浸る余韻は何処へやら。

新しい情報と供給のゲリラ豪雨で、過去なんて振り返る余裕もない。

 

ここでやっと私は気づく。

そうだ、この6人はそういう人たちだった。

どんな素晴らしい栄光と歓声を着せられても、さらりとそれを脱ぎ捨てて、新しい輝きへと走っていく人たちだった。

そういう人を、私は大好きだったんだ。

 

6人はきっと、過去に生きてほしいなんて微塵も思ってない。

26年分の思い出は素敵な輝きだけど、ファンをその中に沈めようなんて気はさらさら無い。

解散は次の輝きへの単なるSTEPに過ぎないんだな、きっと。

 

そういう6人が好きだ。

いつだって新しいものを追う6人が大好きだ。

でも、6人みんなで笑って、泣いて、踊る姿が大好きだ。

理不尽にいじられるリーダーが好きだ。

それいつの?って服でレッスンする博が好きだ。

話を盛りまくる井ノ原くんが好きだ。

健くんにちょっかいを出される剛くんが好きだ。

トレンドをちょっとドヤ顔でみんなに説明する健くんが好きだ。

末っ子満載でひらがなで喋るオカダが好きだ。

 

 

今の6人が大好きだ。

V6でいる6人が大好きだ。

 

 

今日も明日も10年先も、私の自己紹介はきっと変わらない。

「こんにちは、初めまして。V6のファンです。」