ゆるいオタクの頭の中

主にTwitterで生きてます。 @yuzuru_1101

V6のファンの、ファン。


その日はとにかく忙しかった。
夜までTwitterを見る間もなく、夕食を済ませテレビを見ながら、さぁ…!とアプリを立ち上げたと同時に目に飛び込んできたのは、「#エコバッグがでかい」


エコバッグが…??でかい??



原因はすぐに分かった。
その日発表された、6月に発売される、V6の最新シングル曲「僕らはまだ」の3形態購入特典。
世相を反映したのか、特典はエコバッグ。
そのサイズ表記に誤植があったのだ。

⭕340㎜×370㎜
❌3400㎜×3700㎜


なんと誤植通りなら、3m越えのクソデカエコバッグが特典として付いてくるらしい。

まあ普通に考えて、桁をひとつ間違えただけだろう。
でも、あるんじゃないか?
天下のV6様とそのスタッフさんは、もしかして本当にクソデカエコバッグを届けてくれるのか…??


そんなV6ファンの困惑と遊び心が、「#エコバッグがでかい」を生み出したのだった。


神絵師により描かれるファンアート。
クソデカエコバッグに入ったV6たちのイラスト。
ソーシャルディスタンスの目安になると呟く。
3m越えのバックの活用法を考える人々。

数時間後、めでたく誤植は修正されていた。
一連の楽しいお遊びは終わり、いつもの穏やかなTwitterが戻ってきた。




私はときたま見せる、V6ファンのこうしたお遊びが大好きだ。
25thライブのDVDが発売された際にも、すごく素敵!特典映像最高!でもネタバレする訳にはいかない!
でもこの感動を共有したい!!!

というファンたちにより、「#箱がでかい」が生み出された。
こちらは外付け特典としてポスターが付いていたため、箱が異様にでかかったことに由来する。
箱の大きさで盛り上がり、ワクワク感を共有するV6ファン、好きだ。


私が知る限りだが、V6のファンたちはみんな温かい。



初めて行ったライブ(THE ONES)で、列の左の方から銀テープが回ってきた時は感動した。

見えますか?と聞いてくれた前の席の人がいた。
指定席だし、身長は変えられないし、どうすることも出来ないけれど、その心遣いが嬉しかった。

別の現場に行った際、私が金テープを持っていないのを見て、わざわざ足元のを拾ってくれた人がいた。

トイレ待ちでたまたま隣になったお姉さまと、ずっとお喋りしていたこともある。

私が関わってきたV6のファンたちは、みんな温かく優しく素敵な人ばかりだ。



他グループのライブに行ったことのある友達の話を聞いて、ジャニーズのコンサートに対して少しの偏見を持っていたことを恥じた。
活動柄ライブが少なく、舞台の多いV6。
他の出演者さんのファンもたくさんいる中で、V6ファンを見つけるのは難易度が高い。
けれど、どこの舞台へ行っても不快な経験がほとんど無いのは、その空気感も少しはあるだろう。
嬉しい。


初めてのコンサートへ行く際、妹に言われたのは「がっつりお洒落してきてね!」
ということだった。
いや、普通に綺麗な格好して行くよ…?と思ってたら、そういうことではないらしい。

「V6のグッズを持つということは、V6の顔になるということなの。ファンの格好ひとつ、行動ひとつで、一般人のV6に対する印象が変わるの。」
「だからファンである限り、綺麗な格好をしていたいし、人に親切でありたいし、素敵な人でありたいの。そうすればV6って良いグループだねって思ってもらえるの。」
「姉は行動面は多分大丈夫だから、頑張ってお洒落してきて。」


おいおい私のセンスはださいってことかい…?と切なくなった。そんな思い出。


だがしかし。行ってみれば。
確かにザ!参戦服!的なメンカラバチバチの人はほとんどいなくて、みんなめちゃめちゃお洒落だった。
そして穏やかで優しかった。



あの日私はV6に恋をしたが、それと同時にV6のファンにも恋をしたのだ。



先日V6が解散を発表した時、もちろん悲しかった。
6人のV6に会えなくなる日が来ることがつらかった。
そして同時に、V6のファンが集まる場所が消えることが嫌だった。

でも大丈夫。我々にはひらパーがある。
ファンが繋がれるTwitterがある。
新型コロナウイルスが終息したら、必ずV6のファンたちでひらパーに行くんだ。
必ずみんなでキャッキャするんだ。


さまざまな理由で、まだV6の現場に行ったことのないファンの方々。
もし不安なら安心してほしい。
V6のファンたちは、威嚇したりしない。
Twitterはごくたまーーーーーにピリつくけど、基本的にはみんな優しい。

優しいファンを育ててくれたV6、ありがとう。
その輝きを綺麗な箱に仕舞うその時まで、大好きなファンたちと共に、大好きなV6に声援を送ろう。
幸せを享受しよう。
V6でなくなったその後も、いろんな場所でファンと笑いあえること楽しみにして。



なおV6のファン、推しの仕事を阻害する、無断転載や本人画像の使用には容赦なく牙を剥く。
そんなところも好きだ。