ゆるいオタクの頭の中

主にTwitterで生きてます。 @yuzuru_1101

ひとりディズニーのすすめ

突然だが私は一人旅が好きだ。


友達や家族と旅行するのも、それはそれで好きだ。
大好きな人と時間を共有して、お喋りしたり色んなものを見るのは楽しい。
それはそれとして、私は一人旅が好きだ。

田舎住まいということもあるが、どちらかといえば都会への旅行が好きだ。
大勢の知らない人々の雑踏の中ひとりで歩いていると、何故かどうしようもない幸福を感じる。
私が私だけのものである感覚、誰も私のことを知らない快感。最高。

コロナ禍で思うように旅行も行けない今日この頃だが、以前はよくひとりで旅行したものだ。
京都、大阪、東京など。
岐阜や島根、宮崎にも行ってみたい。
北海道も行きたい。
知らない場所を好きに歩き、ホテルのシングルルームやカプセルホテルに泊まりたい。
友達と行く旅行の方が絶対楽しいよ~という意見もまあ否定しないでもないが、おひとりさまは楽しい。


…とはいえ初めての一人旅、なかなかハードルが高いのも事実。
何をしても一人。
トラブルが起こったとしても一人。
忘れ物をしても一人。
かくいう私も、
下着を家に忘れたり。
(ホテルで洗って翌朝までに乾かした)
トイレに降りたSAで、夜行バスに置いていかれたり。
(親切な高級バスの運ちゃんが乗せてってくれた。元のバスに連絡まで取ってくれた。超快適で爆睡した。)
財布を落としたり。
(大阪駅で帰りのバスまでの3時間を一文無しで過ごした。スマホは無事だった。)
なかなか色んなトラブルに会っている。


でも一人って楽しい!一人旅、行ってみたい!
そんな人の、一人旅デビューにぴったりの場所がある。


ご存知東京ディズニーリゾートだ。




おいおいちょっと待てよと?
あんな家族連れやリア充グループのたくさんいる場所にひとりで?
オタクでない限り、あそこは誰かと行くもんだろ?
バカなんじゃないのかと?


否。ディズニーはまさに、一人旅デビューにふさわしい場所だ。
なぜなら「ディズニー」という場所を選ぶだけで、一人旅によくあるさまざまなトラブルを回避できる。
不慣れな初回こそ、ディズニーに行くべきだ。
かくいう私も初めてはディズニーだった。
まあ私はオタクに近いほどのディズニー大好き人間なのだが…

※ちなみに、なぜ「Dオタ」を名乗らないのか。
それは、Dオタ界隈の空気が一部、自分と合わないと感じたからである。

え?これ素敵だと思うんでしょ?買わないの?なんで?
(お金は有限)
シーズンイベント始まったよ?行かないの?なんで?
(時間も有限)
こんな迷惑なゲストがいました!晒そう!
(キャストさんに任せろ私刑するな)
昔は良かった今しょぼくなった
(私は今も好きだ)
リハーサルの写真上げます!
(ネタバレー!!!)

推し事は計画的に。
他界隈でも、自分の楽しみ方を誰かに押し付けないよう肝に命じたい。



話が逸れたが、「一人旅にディズニーがふさわしい理由」を今から解説していきたい。


①トイレがある
圧倒的1位はこれ。
旅行先で意外と困るのがトイレ。
観光地でも、綺麗なトイレにすぐ入れることは珍しい。
商業ビルならまだ分かりやすいが、一歩街中に行けば、無料で使えるトイレを見つけることがそもそも難しい。
グループ旅行なら「あの人が行くなら、私もついでに行っとこう」という状況が割とあるのだが、ひとりなのでこれが存在しない。
トイレに行く時は必ず、「私がトイレに行きたい時」なのだ。

ディズニーには、そこらじゅうにトイレがある。
しかもどれもかなり綺麗に保たれている。
園内で配られる地図を見れば場所は書いてあるし、面倒ならキャストさんに聞けば良いのだ。
「ここからいちばん近いトイレはどこですか?」
これで教えてくれない人はほぼいない。
行きたいと思った10分後には、確実にトイレにたどり着けるだろう。


②迷子のリスクが低い。
正確に言えば、迷子にならなくはない。
でも、基本的にその確率はとても低い。
とりあえず東京駅にさえ着いてしまえばあとは簡単。
ディズニーっぽい格好をした人の後ろに付いていけばいい。
とりあえず園内に辿り着くことができる。

確実にお目当てのアトラクションや商品がある場合は、多少迷子になるかもしれない。
でも実は園内マップ、Googlemapよりかなり分かりやすい。
なぜならすべての建物がきちんと表記され、なおかつ名前が付いているから。

Googlemap最大の「お前どれやねん」案件は、「○○ビル」だと思っている。ビルいっぱいあるやんどれやねん。
マップが読めない!どうしよう!という時は、キャストさんに聞けば良い。
大抵なんでも教えてくれる。

あと街中でありがちな
「駅を間違えて降りたので正しい駅に行くため電車に乗った」
「どうしても場所が分からずタクシーを使った」
という状況が、園内では確実に無い。タクシーが無いから。
想定外すぎる出費が無いのは、一人旅においてありがたい。


③椅子がある
そんなこと?と思うなかれ。
ひとりで歩くと分かるのだが、旅行先で座れる場所、想像以上に無い。
もちろん座れるお店はいっぱいある。
歩き疲れて、ちょっと10分くらい座りたいな。ペットボトルのお茶でも飲んで一息つきたいな。
そんな場所が、ほんっっとうに少ないのだ。
あるにはある。
でもビルの1フロアに10席無い程度。
最終的に500円くらいするドリンクを買ってカフェに座るか、空いてるトイレでちょっと座るか、の2択だったりする。
別に500円のドリンクだって好きだ。
しかし一口のお茶が飲みたい気分の時、グラスいっぱいのオシャレドリンクは正直きつい。

ディズニー園内をよく見ると分かるが、そこらじゅうに椅子がある。
ベンチがある。
なんなら(非推奨ではあるが)レストランの椅子にも無料で座れる。
疲れたら座り放題なのだ。
これは嬉しい。いつでも休憩し放題。
さらにアトラクションは基本的に座るものなので、体力回復にもなる。
実は自販機も増えてきている(種類は少ないが)ので、ちょっとだけ休憩するのも楽なのだ。


④キャストさんがいる
誰にも相談できない一人旅。
困ったこと、分からないことができた時、何でも聞いていい人がいるのは心強い。
目的の場所やおすすめの食べ物、イベントの時間まで何でも教えてくれる。
また一人のお客さんは時間に縛られることが比較的少ないので、小ネタ的な話や情報を聞けることも多い。
困った時は、キャストさん!!
本当になんでも教えてくれる。


⑤何でも買える
旅行先で困るものといえば忘れ物。
ディズニーは基本的に何でも買える。
え?そんなもの?という物まで売っている。
私は過去に、カメラのSDカードを買ったことがある。
切手もよく買う。
充電器、電池なんかも売っている。
特にカイロは意外と安く売っているので、冬場はよくお世話になる。
また近くにホテルがたくさんあるので、コンビニで売られているラインナップの物は大抵手に入る。
確認したことは無いが、夜の大人が愛し合う時に使うあのゴム製品まで買えるらしい。すげぇ。


⑥何より暇しない!
「ディズニー来たけどやることが無い」はDオタが時々言うセリフだが、基本的にディズニーでは暇しない。
唯一手持ち無沙汰な時間は、アトラクションの待ち時間くらいだろうか。
私は周りの人々の話を聞いたり、Twitterをして過ごしている。
後ろのオシャレガールたちが「プチ整形したら、毎朝の化粧の時間が半分以下になった!まじおすすめ!」という会話をしていたのがいちばん面白かった。
がディズニーにはシングルライダーという、お一人様を優先的に乗せてくれる制度のあるアトラクションがいくつかある。
そして私はそもそも並ぶアトラクションには乗らない。

園内を歩いていたら、パフォーマンスが始まったり、美味しそうな物を見つけたり、植物を楽しんだり。
むしろ一人でしか出来ない楽しみがたくさんある。
アクスタやぬいぐるみを持ち歩くタイプのオタクの皆様。
一人ディズニーは、ぬい撮りに最高の環境です。




以上、私が一人旅デビューにディズニーを推す理由だ。
そんなこと言ってもみんなグループで来てるんじゃ…?と思うでしょうが、意識して見て欲しい。
ディズニーは意外と、お一人様が多い。

理由は明白。オタクが多いから。
全身キャラクター!痛バ命!なオタクもいるにはいるが、普通の格好をしたオタクもいっぱいいる。
普通に散歩しにきた~みたいなテンションの人たちもいる。

何より、あそこにいる人たちは他人のことなんて見てやしない。
自分の今を、思う存分楽しんでいる。
だから、白い目で見られる心配はしなくていい。
(ひっそり他人の会話を聞くのが好きな私が言っても、説得力は無いけれど。)
そもそも観光地は全国どこでもグループ旅行が多いものだから。
(全国的な観光地の方が、むしろチラチラ見られるぞ!)



別に一人旅に興味が無かったり、ディズニーなんてうーん…という人は、無理せず好きな場所へ好きな人数で行けば良いと思う。
私も初一人旅はディズニーだったけど、2度目の旅は京都だった。
ただ一人旅に興味があって、でも勇気が出なくて、ディズニーが割と好きならぜひともおすすめだ。
一度ひとりを経験してしまえば、他の地方に行くフットワークがぐっと軽くなる。


一人旅ディズニーただ1つの欠点としては、ディズニー最寄り駅の周辺にシングルルームのあるホテルが無いこと。
でも沿線沿いには、ちゃんといくつもあるので安心してほしい。
コインロッカーは、舞浜駅前の階段を降りてすぐの所が空いてておすすめだよ!



コロナ禍で旅行できないうちに、ディズニーにもいろんな変化があったらしい。
私はもうずっと行けてないので、この記事は正確には2019年までのディズニーの記憶を元に書いてるのだけれど。

それでも、トイレがいっぱいあって、地図があって、ベンチがあってキャストさんがいて、お一人様にも優しいことはきっと変わらない。
終息したら友達とも家族ともディズニーに行きたいけど、とりあえずどこかへ一人旅をして、のんびりを噛み締めて知らない空気を吸いたいなー!!
もちろん一人ディズニーも。



自由とのんびりと一人を愛する全ての人へ。
一人旅はいいぞ!!!!!


あとカプセルホテルもいいぞ。